2010/04/29

ピーターラビット

消耗品の新商品を見つけては、それをレポートにしてデータベースにアップロードするという仕事を私はしている。お昼少し前ごろ、隣の席のマリアはピーターラビットがパッケージに使われている子供用のジュースのレポートを書いていた。しばらくして、横からポリポリと何かをかじる音が聞こえてきたので見たら、マリアが生の人参を食べていた。「ピーターラビットに触発されて」と。私だったら、サラダぐらいまでは食べたいなと思うかもしれないが、ピーターラビットを見て、生の人参そのままとは行かないなと思った。「食べる?」と人参を差し出されたが、「いや、遠慮しとく」と断る。

日本で仕事中に人参を食べている人には出会ったはなかったが、こちらに来てからは、しばしば。大変ワイルドで健康的である。

写真は、人参スティック(黄色人参と普通の人参の二色)とカリフラワーのピクルス。生でポリポリよりこっちの方が私は好きだな。ちなみにピクルス液(サイダービネガーcider vinegarベース)が黒っぽいのは三温糖のようなライトブラウンシュガーlight brown sugarを使っているため。

2010/04/27

湖水地方とお買い物リスト

先週の土曜日はよく晴れた。湖水地方に久々にでかける。本年初である。今年は春の訪れが少し遅く、ここ最近になってやっと春めいてきた。湖水地方はまだ冬のなごりがあり、春の草木を楽しむにはほんの少し早い感じだったが、その日は気温が上がり大変良い陽気。

湖水地方北側から入り、グラスミアGrasmereで有名なジンジャーブレッド(アイリッシュファッジIrish fadgeもどさくさに紛れて買った)を購入してから、その辺りを3時間ほどハイキング。


芽吹き始め、また羊の出産シーズンであちこちで子羊をみかけることができて空気に躍動感がある。ここ最近、忙しかったから、自然にふれて一息ついた気持ち。

田舎育ちなせいか、この時期だと「山菜」が出始めているじゃないかと、ハイキングを楽しみつつも足ものが気になってしょうがない。途中、こごみによく似た(いやたぶんこごみだ)山菜を発見。そして、わらびがひょろひょろ顔をだしている場所を見つけたときは、通り過ぎる事が出来ず、少しだけ摘んできてしまった。懐かしい香り。(わらびは灰または重曹と一緒にゆがいて灰汁抜きしてから食べるとよいとのこと。夫はビビって食べなかったけれど、私は味噌汁にして食べる。大変美味しゅうございました。もっと摘んでくればよかったなぁ。注ー山菜は灰汁が強いので食べ過ぎると良くないらしい。)


ハイキングを終え、帰り道、湖水地方の帰りには立ち寄っているファームショップでチーズなどを買い物。夕食とその後の一杯には、その購入品が並ぶ。久々に充実した休日であった。

買い物メモ@Low Sizergh Barn Farm Shop
チーズ4種: Stumpie (fresh goat cheese), Organic Kendal Crumbly with Red Onion, Organic Kendal Creamy Made from Low Sizergh Milk, Mrs Kirkham's Lancashire
他:Quince Jelly, Auvergine & Chili Pickle, Sarah M Autumn Chutney with Plum Tomato and Apple, Pork Steak, Kendal Mint Cakes (White and Brown)

ちなみに夕食には買ってきたポークステーキをクインス(日本でいうカリン)のゼリーQuince Jellyと一緒に食べた。正解。

2010/04/22

ごぼう



先週末のことだが、久々に出向いたオーガニックグロッサリーの店でごぼう類2種見つける。ごぼうは秋から冬が旬だと思っていたので、この時期に?と足を止める。写真では同じように見える3本。実は2種類のごぼうだ。太いものがburdock rootと呼ばれる、いわゆるごぼうで、細い方はsalsifyで、日本では西洋ごぼうなどと呼ばれているらしい。イギリスでは、「私、ごぼうが好きなのー」と聞く事はまずない。イタリアやフランスで食用される事から近頃見かけるようになってきた。でも、売れているのだろうがと疑問に思う。

太いburdock rootをささがきにして軽く湯がき、ゴママヨネーズでバスタと一緒に和えた。この味付けにしたのは、「ごぼう慣れ」していない夫のため。残念ながら、日本のごぼうを知っている私としては、良いごぼうと言える質ではなく、ごぼう自体の味はしなかった。でも、久々にシャキシャキとした食感は楽しめた。

Salsifyについては後日。

2010/04/21

アイスランドの乱


先週の木曜日から飛行機が空から消えた。

ご存知の通り、アイスランドでの火山の噴火による灰がジェットエンジンの故障を招くとの事で、昨日までイギリス国内はほぼ全航空路線の運行がキャンセルになった。その間、3人の同僚のイタリア、ポーランド出張が中止になり、友人の結婚式に参加予定だった前出の同僚N(フランス人)は、フランスにたどり着けなかった。空輸に頼っている食品が、スーパーの棚から消えたり、仕事用に購読している日本の新聞が届かない。

私は飛行機を使う休暇も入れていなければ、空輸に頼っている食品もほとんど購入していないので、かなり他人事で、「空がきれい」でいいなぁなど眺めたりしていた。

しかし、我々は飛行機という乗り物に直接、間接に関わらず、かなり依存しているのだなと痛感した。飛行機がなかったら、どうやって日本に帰ろうかと考えたら、気が遠くなった。逆に、飛行機がなかったらここまで来なかっただろうなとも思った。

2010/04/20

新しいオリーブオイル

昨日から使い始めたオリーブオイル。昨年暮れにエジンバラにあるイタリアングロッサリーValvona & Crollaで買ったもの。特売だった。すでに美味しく食べられる期限が迫っているから安かったのだろうけど、それからさらに時間が経ってしまった。best before 010610と手書きで書かれている。6月1日前に使い切るのが良いらしい。

別件:コメントいただいているのですが、何かの不都合(エラー表示がでる)で表示されません。あー、新しいブログなのに…。

2010/04/18

料理する私

先週末、出張だった。ロンドンへは同僚Nと二人で出かけた。寝る時間以外、ずっと同僚と行動を共にしたので、いろいろと話が出来た。そのなかで、日頃、仕事以外で時間をどう使っているかという話になった。普段は、仕事が終わって帰宅して、それから料理を作り、夕飯をとり、それを片付けてということを話したら、Nは、「料理は好きだけれど、時間がなくてね」と言った。料理する私については、「食べてくれる人がいるから、作ろうって言う気持ちにもなるしね」とも。私は、例え独り者だとしても、このスタイルは変わらず、帰宅して、料理を作って、食べて、片付けるだろう。もしかすると、自由な時間がもっとあるともっと長い時間台所に居続けるかもしれない。私は、私のためにごはんを作っている。そんなことを少し考えた。

2010/04/16

包丁研ぎます

実は今年に入ってからずっと忙しかった。特に「気持ち」がずっと落ち着かなかった。2010年分のエネルギーを既にもう半分以上消耗してしまったぐらい忙しかったと私は思っている。そんな忙しさも先週末のロンドン出張を最後に一息ついた。週末仕事だったので、火曜日と金曜日が代休になった。さすがに火曜日の休みではまだ疲れが抜けず、水曜日あたりはクタッとしていたが、じわじわと体力気力を取り戻し、金曜日の休みには、いろいろとやりたいと思っていた事を実行した。

その一つが、包丁研ぎ。できることなら、ちゃんとした金物屋さんにきちんと研いでもらいたいのだが、そうもいかないので、包丁は自分で研いでいる。去年の後半からずっと気持ちが忙しかったせいか、最後に包丁を研いだのがいつだったか思い出せない。本来なら月1回は研いであげたいのだが。



普段使いの7本をしっかり水分を浸透させておいた大降りの砥石でせっせとそして丁寧に研ぐ。よく切れるようになってくれよという思いをこめて。

1時間以上かかったが、どの包丁もスパンスパンと見事な切れっぷりを取り戻した。よかったよかった。なんだか気分も一緒に一新してもらった感じ。


包丁がよく切れるものだから、いろいろと切りたくなり、その後のお昼は刻み野菜で和えた麺になった。味付けは醤油、ナンプラー、メイプルシロップ、オイル、ライムなど。具はトマトと赤玉ねぎ。コリアンダーがなかったから、チャイブになった。コリアンダーの方がやはりよかったな。

あ、もしお近くの方で包丁研いでもらいたいなって方、いらっしゃいましたら、素人芸ですが研ぎますよ。(笑)

2010/04/08

はじめに

このページをいま読んでくださっている方は、ほぼ、delicious space+から訪ねてきていただいていると思います。みなさんしばらくご無沙汰しました。私は元気です。

このたび、前出のブログを中止して、新しくThe Foodを立ち上げることにしました。こちらでは、料理ブログというよりも食全般に話題を広げて、私が進めやすい形を取る方針でいます。Deliciousでは、料理を作って写真を撮って(しかもかなり真剣な写真)、簡単なレシピも載せてと言う内容でしたので、公私ともに忙しくなると要領の悪い私としては、少し手に余る存在になってきました。しかし、私のライフテーマはやはり「食」にあるので、そのことを書き留める場所はやはりあってほしいブログは続けることにしました。そんな経験、思いもあり、The Foodでは、サブタイトルにもあるように「覚え書き」というスタイルで、気軽に食べたもの、思ったこと、出かけたこと、過去の思い出など書いていきたいと思います。以前とは違い、写真のない日や文章が一行だけの日もあるかもしれません。かなり、自分勝手な内容になりそうな予想ですので、もし、お付き合いいただけるのでしたら、その旨ご理解いただきたいと。

そして、このブログではニックネームを「みっちゃん」から「M」にします。私のニックネームは生まれてこの方ずっと「みっちゃん」なのですが、新しくコメントを寄せていただいたりする際に、「みっちゃんさん」など呼んでいただき恐縮だという点、「さん」はなしでいいのよ、など訂正する点などを割愛したく変更することにしました。これまで、お付き合いいただいている方々、友人のみなさん、ほかどなたにも、今後も、みっちゃんと呼んでいただくことにはなんら問題ありません。むしろ、嬉しいです。

コメント欄もこれまで通り開けておきますので、気軽にコメントお寄せください。リンクなどはじわじわと貼っていきたいと思います。